信子かあさんのちょっとひといき

top

vol.69「ラストダンスはわたしに」

2019年5月16日

69_190516.jpg

「おかん!おとんが浮気してるぞ!」と、息子。

「これが証拠写真だ!」と見せてくれたのは、夫が笑顔で女の人の手を取っている写真でした。

「どう?ヤバイでしょ!」と息子。


まったく! もう、なに言ってんの! と笑うと、

「ヤキモチ焼かないの?」と息子がわざとらしく挑発してきます。


それは、教会の青少年の集会で、ダンスをしている夫の写真。息子がウケ狙いで撮ってきたものでした。


妬かないわよ。だってダンスだもん。と言うと、「でも、他の女の人と踊るんだよ。いいの?」といたずらっぽく笑います。


いいの! だって、ラストダンスはわたしとだからね!と断言した後で、若い日のダンスパーティを懐かしく思い出しました。


独身の頃、教会ではダンスパーティが時々開催され、ジルバ、ルンバ、チャチャチャ、ワルツなどを、みんなで楽しんでいました。

でもわたしは、ごくごく基本的な動きを ほんの少し知っている程度で、動きも固くぎこちないし、相手の足は踏みまくるしで、ダンスは大の苦手でした。

当時付き合っていた彼(わたしの夫です^ ^ )は、ダンスが上手で、その日もいろんな人と楽しそうに踊っていたのですが、わたしは女友達とおしゃべりしながら、スナック菓子を食べていました。


そのうちに、次の曲がラストです、というアナウンスが流れました。

すると、会場の人波の中から、真っ直ぐに彼がわたしに向かってきて、手を差し伸べました。

え? ええっ? 無理無理無理無理!!と全力で断るわたしの手を引っ張って、彼は踊り始めました。


あれ?

ぐいぐい引っ張ってくれる夫に身をまかせていると、体が不思議と動いていきます。

あれ? あれれ? わたし、踊れてる???


それ以来、ダンスパーティがあれば必ず、最後の曲は夫と踊るようになりました。

まさに、越路吹雪さんの歌。「ラストダンスは私に」です。


そんなことを思い出したら、ちょっとだけ踊ってみたくなっちゃった。


英治さん、機会があったら、わたしと1曲 いかがです? (๑˃̵ᴗ˂̵)

エントリー

バックナンバー