信子かあさんのちょっとひといき

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vol.68「専属シェフ」

2019年5月3日

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「これはなあに?」と尋ねる夫。

「え?親子丼だよ」と答える妻。

しばしの沈黙の後、「謙遜して言ってると思ってたんだけど、ほんとに苦手だったんだね」と夫。

妻号泣。

というのは、知る人ぞ知るわたしの新婚時代のエピソード。(๑>◡<๑)


結婚前、わたしは料理が苦手でした。

というか、ほとんど料理は未経験。

料理上手で手際のいい母と祖母がいつも台所を占領していたので、わたしの出番はほとんどなく、上げ膳据え膳の独身時代。

ですから、結婚する前に「わたし、料理は苦手なの ...」と、ちゃんと伝えておいたのです。

それなのに、その言葉を本気で受け取っていなかった夫は、わたしの実態に驚いたようでした。


ヤバい...!(//∇//)


必要に迫られれば、人は俄然頑張るもので、それからすぐに わたしの料理修行が始まりました。


今のようにケータイでググって簡単にレシピを見るなんてできない時代です。

頼れるのは料理本。何冊も買ってきて、作りたい料理を決めたら、とにかく書いてある通りに材料を揃えることから始めました。

基礎ができていないものですから臨機応変に中身を変えることなど全くできません。

材料は全て、本に書いてある通り! 香辛料も例外ではありません。

使ったことも聞いたこともなかった香辛料でも、レシピに書いてあれば買ってきます。


クローブ、サフラン、ターメリック、クミン、シーズニング、チリパウダー、ローリエ、セージ、 ... いつのまにか香辛料の小瓶がズラリと並び、遊びに来た友達から「すっごーい!のぶちゃん、本格的〜!!」と、驚かれていたものです。

わたしは、「ま、まあね」と苦笑いするしかありません。 本当は一度きりしか使わないようなものばかりでしたから。(//∇//)


今では笑い話ですが、とにかくよく失敗しました。おかげで、当時の"お料理武勇伝" が、今でも話の種になっています。


そんなわたしが!

なんと今では 家族から "料理上手"なんて言われているのですから驚きです。

よそで披露できるような腕は全然ないのですが、 "家族の専属シェフ" としては充分活躍しているのです!!


ストン、ストン、ストン... と切っていたきゅうりも、タッタッタッと、いや、タタタタタタタタタッと切ることができます。^^

全てが揃ってなければ何も作れなかったわたしが、有り合わせの材料で何品も作れます。

人は変われるものなんだなあ、

時間かければできるものなんだなあ、と つくづく思います。

さて、そんな自己満足、自己肯定感に しばし浸りつつ、今晩のおかずは棒棒鶏(バンバンジー)。


専属シェフは今日も元気に 岸家の台所を切り盛りしています!(๑・̑◡・̑๑)

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