蛍丸を復元せよ!

ロンドンの漱石記念館 32年の歴史に幕              2016年9月28日

160928sousekiA.jpgイギリスに留学していた文豪・夏目漱石の資料が展示されている「ロンドン漱石記念館」が9月28日、30年以上にわたる歴史に幕を閉じました。

漱石は熊本で旧制五高教師を務めた後、1900年(明治33年)からロンドンに2年間留学しました。記念館は留学中の漱石が下宿したアパートの目の前に、漱石研究家で崇城大学教授の恒松郁生さんが私費を投じて1984年(昭和59年)に開館しました。漱石の名前が記された当時の国勢調査のコピーなど、恒松さんが集めた留学中の漱石に関する貴重な資料が展示され、皇太子さまや海部俊樹元首相らも訪れたことがあります。作家の遠藤周作さんや松本清張さん、司馬遼太郎さんも生前、ここを訪れたということです。

毎年赤字続きで、漱石の生誕150年となる2017年に閉館の予定でしたが、これ以上赤字の拡大を防ぐため、漱石の没後100年を区切りに閉鎖を前倒ししました。恒松さんは「小説家としての夏目漱石ではなく、英国留学生の先輩、夏目金之助の魅力にはまった。漱石を通していろいろな方にお会いできたというのが一番の思い出。閉めるとなるとちょっと寂しいですね」と話しました。

記念館の資料は日本に持ち帰り、今後、一般向けに展示される博物館などで活用される見通しです。

エントリー