漱石と熊本

漱石直筆の短冊 研究家が『草枕』の舞台・玉名市に寄贈    2016年7月15日

160719SOUSEKITANZAKU_R.jpg夏目漱石直筆の短冊が15日、玉名市に寄贈されました。

短冊を寄贈したのは漱石のイギリス留学に関する資料を集めた英国の「ロンドン漱石記念館」の館長を務める崇城大学教授の恒松郁男さん(左写真右)です。短冊は、漱石が親交のあった雑誌『中央公論』の編集長、滝田樗陰(たきたちょいん、1882~1925)のために書いたものです。樗陰は中央公論に文芸欄を創設し、1905年(明治38年)に漱石を口説き落として執筆陣に加えることに成功し、漱石は「一夜」「薤露行」「二百十日」などの小説を『中央公論』に掲載しました。

短冊を受け取った玉名市の高嵜哲哉市長は「玉名は、漱石の代表作『草枕』の舞台となった地でもあります。漱石直筆の貴重な短冊を市民の皆さんに見てもらいたい」とお礼を述べました。

恒松さんは漱石研究家として知られ、1984年(昭和59年)に漱石が留学中に住んだロンドンの下宿の向かいのアパートの部屋を私費で取得。ロンドン漱石記念館を開館し、館長を務めています。来場者の減少などから記念館は閉館することが決まっていますが、恒松さんは玉名市にある草枕交流館の館長に就任する予定だということです。

エントリー