熊本城と加藤清正

公式確認から61年 700人参列して犠牲者慰霊祭        2017年5月1日

水俣病が公式確認されてから61年を迎え、水俣市の埋め立て地では、市や被害者団体などでつくる実行委員会主催の犠牲者慰霊式が行われ、患者や遺族、市民ら約700人が犠牲者に祈りを捧げました。

慰霊式に参列した山本公一環境相は、高齢化が進む患者らが「安心して暮らせる社会の実現に取り組む」と述べました。環境相は慰霊式の後、水俣病被害を伝える「語り部」と懇談しました。原因企業チッソの森田美智男社長は「補償責任をしっかりと果たしていく決意だ」と話しました。

患者・遺族を代表して「祈りの言葉」を捧げたのは、水俣市で2月に開かれた石川さゆりコンサートの実行委員長を務めた胎児性患者、滝下昌文さん(60)でした。「胎児性患者は生まれてから健康ということが一度もありません。過去は変えることができない。精いっぱい生きることが、未来に向かって生きる誰かの心の支えになれば」と話しました。

不知火海を望む水俣市袋の乙女塚では「水俣病互助会」主催の慰霊祭があり、患者や遺族ら関係者約80人が参列しました。胎児性患者の坂本しのぶさん(60)は「お母さんもだんだんと(年を取って)、今後が不安です」などと、高齢化する患者の不安を訴えました。

乙女塚は、水俣病被害を訴える一人芝居を演じ続けた舞台俳優の故・砂田明さんが1981年(昭和56年)に建立し、ここでの慰霊祭は37回目となります。

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