熊本城と加藤清正

広範囲で感覚障害あった     2015年11月6日  

水俣病をめぐって熊本県が1970年代に有明海や八代海沿岸も含めた広い範囲で行った住民の健康調査の結果、多くの人が感覚障害を訴えていたことがわかりました。

この調査は熊本県が1971年(昭和46年)から74年(昭和49年)まで水俣湾周辺のほか、有明海と八代海沿岸の住民およそ8万人を対象に行いました。その結果、熊本県は、水俣病と疑われる症状が確認されたのは水俣湾周辺の158人だけとしています。しかし、調査結果を国立水俣病総合研究センターが分析したところ、口の周りのしびれを訴える人が八代海沿岸で通常地域のおよそ8倍、有明海沿岸でもおよそ5倍いたことがわかりました。

水俣病の認定をめぐっては、最高裁が感覚障害だけでも認める判決を出していますが、国の認定基準は複数の症状を必要としています。熊本県の担当者は「口のしびれという一つの症状しかみられなかったことから、水俣病が広い範囲に及んでいなかったことを示している」と話しています。一方、水俣病を研究する熊本学園大学の花田昌宣教授は「当時は認定申請者がずっと増えていた段階で、被害の広がりを矮小化する役割を果たしたし、そういう狙いがあったのではないか。水俣病の被害の実態を把握するため、改めて調査を行うべきだ」と指摘しています。

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