くまもとの祭り

復興への思い込め 秋の牛深ハイヤ総踊り          2016年9月18日

160918HAIYAa.jpg「熊本の復興を応援しようと、牛深ハイヤ祭りの総踊りが天草市で行われました。総踊りには20団体のおよそ700人が参加し、軽快な「ハイヤ節」に乗って踊り子たちが繰り出しました。祭りが始まると雨も上がり、詰めかけた多くの観客の手拍子に送られて、祭りは最高潮に達しました。

ハイヤ祭りは毎年4月に開かれ、天草の春の風物詩として知られています。しかし、今年は祭りの前日に熊本地震が発生し、45年の歴史の中で中止になっていました。「心にぽっかり穴が開いたような」(牛深青年会議所理事長の西岡勝太郎さん)喪失感を味わった地元の青年部などは「牛深から元気を熊本県内に波及できれば」と、秋に総踊りを企画しました。合言葉は「町に元気を!被災地に元気を!」です。

160916haiyatuika.jpg天草市の牛深高校郷土芸能部では、5か月遅れの総踊りを前に練習に余念がありませんでした(写真右)。時期がずれたため、道中踊りの経験がない1,2年生だけでの参加になりましたが、心を一つに元気の良さを出そうと張り切っていました。

踊りの会場で特産品を販売する原光生さんは「ハイヤは風を待っているときに唄う。しけの時に港で踊って風を待ち、よか景気の風をハイヤで景気づけして出ていこうと。(元気づけるには)ちょうどいい」と意気込んでいます。西岡さんは「ハイヤは牛深の人には元気の素なんです。踊ることで日常といつもの元気を取り戻したい」と語ります。踊りで元気を届けようとみな真剣です。

*ハイヤ踊り 九州では南風のことを「ハエの風」といい、「ハイヤ」の語源は牛深を出港して北上する帆船が受ける南風といわれます。「ハイヤで今朝出した船はエー どこの港にサーマ入れたやらエー」というハイヤ節の唄い出しは、牛深から海産物などを運ぶ帆船と乗組員を案ずる気持ちが込められています。「ハイヤ節」は牛深港に寄港した船乗りが歌い踊り継ぐ形で、瀬戸内、大坂、新潟、北海道へと伝わり、「佐渡おけさ」や「阿波踊り」につながったといわれています。

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