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【埼玉・志木】有斐学舎136年 初の女子学生受け入れ      2017年4月1日

1703yuuhiA.jpg首都圏の大学に通う熊本県出身者の学生寮、有斐学舎(埼玉県志木市)を運営する公益財団法人の肥後奨学会は、136年の歴史で初めて女子学生を受け入れました。同学生寮は創立以来ずっと男子しか受け入れておらず、大きな方針転換となります。

首都圏で学ぶ熊本出身の女子が増えている現状に対応するためで、阿蘇市から入寮した女子学生が母親とともに上京し、荷物を運び込み、食堂で男子学生に挨拶していました。4月から女相部屋で暮らします。

寮は受け入れにあたって改修され、女性専用の風呂、トイレなどをを用意しました。初年度の女子は最大6人を受け入れます。

160923yuuhiA.jpg肥後奨学会の渡邊博太郎理事長らは2016年9月23日、女子学生募集にあたって県庁で記者会見し、「男女共用は時代の流れ。各界で活躍を目指す女子学生を積極的に受け入れたい」と話しました。

有斐学舎は1881年(明治14年)、駒澤大学の前身となった学寮、旃檀林(せんだんりん)内に紫溟学舎(しめいがくしゃ)として発足しました。熊本に「同心学舎」(のちの済々黌高校)を設立した教育者の佐々友房らが、県出身者の首都圏での就学を支援するため、細川護久や長岡護美らの支援を受けて設立しました。翌年には中国・詩経の「斐(うる)わしき君子有り」にちなんで名称を有斐学舎に変更し、本郷区(現文京区)に移りました。文京区内を数回移転した後、1976年(昭和51年)に高千穂交易の独身寮を買い取って今の場所に移っています。

これまでに約3000人の学生を受け入れ、政財界や言論界などに多くの人材を輩出してきました。 日本の教育制度の基礎を築いた井上毅(1844~1895)が校長に就任していたこともありました。

これまでは入寮を男子に限っていましたが、親元を離れて首都圏の大学などに通う女子学生が増え、受け入れを求める声が高まっていました。道府県が補助する40以上の学生寮でも女子学生への門戸開放が進み、全国的にも男子寮は少数派になっています。

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