熊本地震の記録

アイシン九州 修復を終えた工場を公開            2016年10月17日

熊本地震で被災したアイシン九州の熊本市南区城南町にある工場の復旧作業が完了し、公開されました。工場が生産を停止したことで自動車部品の供給が滞り、一時は全国の自動車メーカー各社の操業が止まる事態になりましたが、アイシンは県内外の14か所に設備や従業員や生産ラインを丸ごと移すという前代未聞の代替生産によって、影響を最小限に食い止めました。

アイシン九州の工場は熊本地震の前震と本震で96本の柱の9割が損傷し、天井クレーンが落下して大型プレス機を破損させ、部品の金型も屋外に飛び出すなど、大きな被害を受けました。工場ではドアの開き具合を調整する「ドアチェック」やシート、サンルーフなどを生産し、ドアチェックはトヨタ自動車の国内向けのほぼ全量を製造したため、トヨタなど全国の自動車組み立て工場が稼働を停止しました。

親会社のアイシン精機はアイシン九州の生産ラインを含む設備や従業員を他の工場に移す方針を決定。取引先の自動車部品メーカーの一角を間借りして4月末から順次生産を再開しました。

一方、親会社からの応援も含めて連日約1000人態勢で工場の復旧工事を進め、同時に柱を固定するボルトの強度を増すなどの耐震対策も進めました。9月にはほぼ復旧を終え、12月には完全復旧する予定です。サプライチェーン(部品供給網)維持のために一部の部品では在庫を確保するなどの改善策も取り入れています。

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