熊本地震の記録

立野地域「長期避難世帯」認定へ 村が申請方針を表明      2016年10月9日

juuminnsetumeikai_R.jpg南阿蘇村は熊本地震で大きな被害を受けた同村立野の新所、立野、立野駅の3地区の344世帯857人に対し住民説明会を開き、被災者生活再建支援法に基づく「長期避難世帯」に認定するよう、県に申請する方針を明らかにしました。

自宅に戻って生活している世帯とは個別に相談したうえで、県に認定を申請する方針です。熊本地震では御船町と宇土市の一部地区も長期避難世帯に認定されましたが、立野地域が最も規模が大きい認定となります。

長期避難世帯は、長期間自宅で生活できなくなった世帯を対象とし、認定された住民は自宅の被害の程度にかかわらず、全壊世帯と同じ基礎支援金が支給されます。その一方で、認定期間中は対象区域内での住宅再建ができなくなります。

3地区は阿蘇大橋の崩落で村の中心部と分断され、断水も続いています。土砂崩れの危険性が高いため村は避難勧告を継続しており、立野地域の多くの世帯は隣接する大津町などの仮設住宅やみなし仮設に入居しています。村からの申請を受け、県は10月31日、長期避難世帯と認定しました。

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南阿蘇村では村の中心部につながる阿蘇長陽大橋が開通し、水道も2017年8月末に応急復旧できたことから、県に「長期避難世帯」解除を申請し、県は立野地域の360世帯880人に対する長期避難世帯の認定を2017年10月31日、解除しました。認定要因の一つだった崩落した山腹の復旧工事は3年ほどかかる見込みで、一部不通が続く南阿蘇鉄道やJR豊肥線、国道57号の完全再開もまだ見通せませんが、地震以降、南阿蘇村では人口流出が続いており、工事完了を待たずに地域の再生を優先しました。

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