熊本地震の記録

ホンダ熊本製作所が全面復旧 「これからも地元・大津町とともに」  2016年9月13日

熊本地震で被災した大津町のホンダ゙熊本製作所が全面復旧し、報道関係者に公開されました。

この日はホンダの八郷隆弘社長や蒲島知事も工場を視察しました。記者会見した八郷社長は「地震直後は、半年以上生産は難しいかなと思ったが、稼働させることが熊本の元気になると、オールホンダで(復旧に向けて)頑張った。地元の協力と支援で復興でき、心から感謝している。これからも大津に密着した企業としてしっかりやっていきたい」と話しました。

0913HONDA_R.jpg熊本製作所はホンダの国内唯一の二輪車工場で、四輪車の部品なども生産しています。熊本地震では耐震補強工事をしていた工場の建屋に大きな被害はありませんでしたが、工場内は4月14日の前震と16日の本震で、配管の落下やゆがみ、機器の転倒、食堂の天井や壁の破損・落下などが多数起きました。本震での後も余震が多発したため復旧作業ができず、5月の大型連休明けまで全面的に生産を停止しました。

0913HONDA2_R.jpg四輪エンジン部品の一部生産を一時鈴鹿工場(三重県)に移管しましたが、5月6日には工場の一部が再稼働し、比較的被害の少なかった耕うん機とエンジンラインは13日に復旧。31日には完成車の検査ができるようになり、熊本地震以降で初めてとなる「復興1号車」を送り出しました。

6月に入ると組み立てラインが徐々に再稼働し、13日に小排気量の二輪車、8月22日に250cc以上の中・大排気量二輪車の生産を再開。9月4日には原付からバギー、大型スクーターなどを生産する混成ラインが復旧しました。

9月13日に四輪車のエンジン部品工場も生産を再開し、生産能力が熊本地震前のレベルに戻りました。生産量の多いモデルに合わせてラインの長さを変えるなど改良も行われています。ホンダによると、熊本地震による被害額は、操業停止による販売減が119億円、復旧費用が132億円の計251億円にのぼるということです。

工場のフィットネスルームは一時地元住民の避難所となり、独身寮の跡地は仮設住宅の用地に無償で提供しました。ホンダは県に5000万円の義援金を贈ったほか、被害が大きかった市町村には食料、水、簡易テント、ブルーシート、発電機、原付スクーター80台を提供するなど、復旧・復興支援にも力を入れてきました。

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