熊本地震の記録

落ちない「免の石」地震で落下 代わりに「見守り猫」が出現  2017年6月8日放送

MENNOTIa.jpg南阿蘇村河陰のパワースポットとして知られていた「免の石」が熊本地震で落ち、地元をがっかりさせています。

免の石は阿蘇の火山活動や侵食で、南外輪山の中腹、高さ約40メートルの岸壁の割れ目に挟まれて残っていた巨石(上写真左、2016年4月初旬撮影)で、何万年も宙に浮いていたといわれていました。「落ちない石」として受験生にも人気があり、全国から年間1200人の観光客が訪れるパワースポットとして有名でした。

しかし、熊本地震の本震で割れ目から落下(上写真右)してしまいました。地震の後も山が危険なため立ち入れず、しばらく落ちた石は一時行方不明でしたが、約70メートル下で大きなスギの木に阻まれて止まっているのが見つかりました。多くの木をなぎ倒し、途中で大きくバウンドしながら転がり落ちたとみられ、石のあった風穴の真下には、落下した際の衝撃で岩盤に2か所のくぼみができたということです。落下した免の石は縦約3メートル、横約2メートル、周囲7.5メートルで、重さは推定約5トンとみられています。

MENNOISIb.jpg「地震が来ても落ちない」と思われていた石が落ちたことに地元は落胆しましたが、2016年10月からコースを再整備して2017年4月にトレッキングを再開しました。免の石を見に来る観光客も2016年は50人程度まで激減しましたが、石が落ちた後の空洞が猫が見守るシルエットのように見えることが話題となり、観光客も少しずつ戻ってきているということです。猫のシルエットは地震前から形は同じですが、ちょうど首輪の鈴の位置にあった免の石に注目が集まっていたため、落下するまで気付いた人はほとんどいませんでした。

地元では「免の石はすべての受験生の身代わりになって落ちた」と解釈して、落下した免の石を「身代わり免の石」と呼んで保存しています。身代わり免の石と猫のシルエットは地震の前と同様に、トレッキングコースを登って観光できます。

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