熊本地震の記録

落石で倒壊した大津町の瀬田神社復活 壊した巨石は?   2017年3月26日

rakuseki1_R.jpg熊本地震の本震ですぐそばの崖から落ちた巨石の直撃を受けて倒壊した大津町瀬田の瀬田神社社殿が再建され、地元住民らが復活祭を行いました。

「あの上から落ちたんですよ。こういうことがあるのかなと思った」と当時の様子を語るのは、瀬田地区の前区長で瀬田神社の再建に尽力した合志道夫さんです。

0326rakusekiA.jpg瀬田神社は室町時代の1570(永禄13)年に創建された由緒ある神社で、約450年にわたって地域住民の守り神として大切にされてきました(写真左=本震前)。しかし、熊本地震の本震ですぐそばの崖が崩れ、高さ約4メートル、周囲約18メートルもの巨大な石が社殿を直撃し、社殿は倒壊してしまいました(写真右=2016年4月16日撮影)。

合志さんは「自分の家を壊されたようなショックだった」と振り返ります。しかし、地元の住民は社殿の再建にあたって、社殿を破壊した石を撤去せず、そのまま祀ることにしました。

rakuseki2.jpg「これもめぐりあわせというか...この岩も降りてこられたと受け止めました。 これも自分たちの生活の一部ですから。 歴史の記憶として、今後もずっと忘れないように守っていければその方がいいかと思って」と合志さん。巨石は地域の守り神として、そして地震が起きた証を示す震災遺構として、新たな役割を担うことになりました。

倒壊した社殿から御神体も無事見つかり、以前使われていた梁や飾りを再利用した新しい社殿が完成しました。社殿再建の費用は神社を大切にしてきた住民の先祖が代々積み立ててきたお金で賄ったということです。

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