熊本地震の記録

おじちゃんおばちゃん囲み 東海大農学部卒業生が下宿OB会   2016年11月26日

1126hおーびー.jpg東海大学農学部の卒業生が4年に1度開いている下宿のOB会が、益城町のホテルで開かれました。

「南阿蘇村は学生時代過ごした土地で、第二のふるさと的な存在です」(24年前に卒業栃木県から参加したOB)「テレビでおじちゃんおばちゃんのつらそうな顔を見て、ああ、しんどいけど何もできないっていうもやもやした気持ちでいたので今年は絶対来ようと思いました」(8年前に卒業、大阪府から参加した卒業生)

卒業生たちが会いにきたのは下宿のおじちゃん、おばちゃんこと竹原満博さん・伊都子さん夫妻。OB会には夫妻が招待され、2人が経営する新栄荘と学生アパートで暮らした50歳代から20歳代の卒業生と現役の学生が参加しました。

来られなかった卒業生からはビデオメッセージが届くなど、遠く離れた場所からも送られるエールに,伊都子さんは「今年はあきらめていました。だけどこんなにいいOB会を開いてもらって、おじちゃんもおばちゃんも幸せ者だなと思います」と涙を流して喜びました。

112627OB2.jpgのサムネイル画像のサムネイル画像下宿がある南阿蘇村黒川地区は地震で甚大な被害を受けました。幸い下宿は無事でしたが、農学部の校舎が被災したため、学生は南阿蘇村を離れ、学生村と呼ばれていた黒川地区から学生の姿が消えました。

竹原さん夫妻の自宅も全壊し、2人は今年はOB会を中止しようと考えていましたが、ひどく落ち込んでいた2人を励まそうと、卒業生たちがOB会の開催にこぎつけました。

卒業生は27日には、かつて暮らした南阿蘇村黒川地区を訪れ、第二のふるさとの現状を自らの目で確かめました。在校生も同行し、卒業生に地震直後の状況を語りました。説明を聞いた卒業生は「みんなでひとつになって乗り切ったことがよくわかった」と話しました。

1126%2c27OB3.jpgこの後卒業生と在校生は思い出の下宿に向かい、伊都子さんが作り下宿生に人気だった大盛りタコライスをごちそうになりました。

伊都子さんは「夫は『次(のOB会)は東京オリンピックの年なので東京で開催でもいいかな』と言っていたけど、子どもたち(卒業生)はここに来てここを見たいんですよね。4年後どれだけ復興しているか、それをみてもらいたいです」と話しました。

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