熊本地震の記録

修学旅行で震災学習を 旅行会社が熊本の現状視察    2017年2月27、28日

熊本県観光連盟によると、熊本県には修学旅行で年間約11万人が訪れていましたが、熊本地震後はキャンセルが相次ぎ、その数は3分の1に落ち込んでいます。

0227syuugakuA.jpg0227SYUUGAKU9_R.jpgセミナーには関東から四国にかけての旅行会社と九州各県の自治体や関係機関の担当者など120人が参加。阿蘇・草千里や阿蘇火山博物館を見学した後、阿蘇プラザホテルで熊本地震の1か月後に九州への修学旅行を決断した兵庫県西宮市立大社中学校の白井弘一校長が講演しました。

白井校長は「まっとうな地理感覚で、行き先は本当に被災地なのか判断すべき。私は風評被害に乗っかる側になりたくないと思った」と話し、複数の旅行会社などから被災地の状況を聞いて決断した経験から「正確な情報収集が大切」と訴えました。

0228SYUUGAKU3_R.jpg九州7県の担当者が旅行会社に直接アピールする個別相談会の行われ、熊本県の担当者は「今しか見れない熊本城を見てもらえる。少しずつだが修理も進んでいるので、今の状態を見ていただくのは非常に貴重」などと説明しました。参加者からは「来てみると何も(安全上の)問題がないことがよくわかった」「現地の情報を正確にとってお客さんに案内しているのか、反省するところが多々あった」「今の状況はその時しか見れないものとして(誘致の)アピールポイントになるのではないか」と話していました。

SYUUGAKUTUIKA_R.jpg一行は2日目に熊本城を視察しました。熊本城のボランティアガイドは「(大西一史)市長は、 熊本でラグビーW杯がある2019年にあわせて天守閣まで登れるようにしたいと言っている。ぜひ復興の過程を見に熊本に足を運んでいただきたい」と訴えました。

熊本の視察を終えた静岡県から来た旅行会社の担当者は「地元の子どもたちも実際に被災地に来て、震災学習をやれたらいいなと感じた」と感想を語りました。

鹿児島県の担当者は「熊本の復興なくして九州の修学旅行の復活はない。復興途中の姿を見るのも教育。元気になっていく姿を見せることが修学旅行の本当の意義ではないか」と話しました。県観光連盟の水嶋忠明部長は「まず復旧・復興の現状を見てほしい。復興を学ぶプランを早急に立ち上げたい」と話しました。

県は「震災学習」プランを新たに作って修学旅行誘致の柱としていく方針です。ただ、2017、18年度の修学旅行誘致はすでに商談が終わっていて。16年度と同様にすでに多くのキャンセルが出ています。今回のセミナーの成果が出るのは2019年度以降の修学旅行ということになり、回復には時間がかかりそうです。

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