熊本地震の記録

「長陽大橋ルート」開通 復興に希望の架け橋に        2017年8月27日

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熊本地震で一部が崩落するなどして1年4か月にわたって不通になっていた南阿蘇村の阿蘇長陽(ちょうよう)大橋(276メートル)と戸下(とした)大橋(380メートル)の応急復旧工事が終わり、二つの橋を含む約3キロの「長陽大橋ルート」(村道栃の木立野線)が開通しました。南阿蘇村立野の国道57号と村中心部を通る国道325号を直結するルートが復活し、熊本市と南阿蘇村中心部や、村中心部と立野地区がほぼ最短ルートでつながりました。九州道熊本インターチェンジから南阿蘇村役場へはこれまで大きく迂回しなければならず、約1時間かかっていましたが35分に、立野地区から南阿蘇村役場までの所要時間は40分から約10分にそれぞれ短縮されます。

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開通に先立つ式典で吉良清一村長は「復興に向けた希望の懸け橋だ」と述べ、蒲島知事は「通勤・通学や医療面の時間短縮、物流や観光の回復に弾みとなる」と開通を祝いました。正午には一般車両の通行が始まり、住民や観光客ら多くの車が列をつくりました。

170827長陽A.jpg阿蘇長陽大橋は熊本地震で橋と陸地の接合部に約2メートルのズレが生じ(写真上左)、付近の斜面は大規模に崩れ(同中央)、戸下大橋は崩落(同右)しました。このため2016年6月から南阿蘇村に代わって国が復旧工事を続けていました(上下写真は国土交通省提供)。

170827長陽B.jpg戸下大橋は暫定的に鉄骨製の仮橋で復旧しており、国土交通省は恒久復旧に向けた工事を続けます。熊本地震で崩落した阿蘇大橋は場所を下流に移し、国道57号の北側新ルート(阿蘇市赤水─大津町引水)として2020年度中の全線開通を目指して工事が進んでいます。

2017年6月14日には、本格的な雨のシーズンを前に、蒲島知事と地元の町村長が熊本地震で崩落した阿蘇大橋と、代替道路となる長陽大橋ルートの工事状況を視察しました。

170614ちょうようA.jpg阿蘇大橋の崩落現場は、国道57号やJR豊肥線が通る斜面の下に、まだ大量の土砂がたまっているため、調査が始まっていない状況です。新しい阿蘇大橋が完成するまでの間、代替道路として期待されている長陽大橋ルートは工事が順調に進んでいました。

170615asosisatu.jpg現場を視察した蒲島知事は「阿蘇へのアクセスは熊本の経済にとっても、阿蘇の人たちにとっても重要な工事なので、長陽大橋ルートの完成見込みを早く出してもらったことで、それに沿って(地元が復興を)計画できると思う」と述べました。また、南阿蘇村の吉良清一村長は「夏に開通ということでほっと一安心。ことしの梅雨は降らないことを祈っている」と話しました。

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