熊本地震の記録

御船町の道路ふさぐ巨岩 ヤフオクで売却し撤去          2017年5月1日

161221KYOGAN.jpg熊本地震で山から落ち、作業道をふさいでいた周囲12mの巨大な 石灰岩が、ヤフーオークションにかけられて撤去にこぎつけました。

この巨岩は御船町水越にあり、高さ約3.5メートル、周囲約12メートル、重さは推定約100トンもあります。熊本地震で山jから転げ落ち、山中の畑に続く作業道をふさぐ形で止まっています。道は地元が管理しているため県や町に撤去を頼めず、多額の費用が出せずにそのままになっていました。

地方創生を支援する「ふるさと発復興会議」の助言もあって、岩をインターネットオークションで売却し、買い手に除去してもらうアイデアが浮上。地元住民でつくる「水越地域活性化協議会」が12月13日、ヤフーオークションに出品しました。巨岩の出品が話題になれば、買い手がつかなくても撤去の相談相手が見つかるのではないか、という思いもあったようです。締め切りの2016年12月20日までに10件の入札があり、県内の男性が2400円で落札しました。「小さく割って販売したらいい」「記念碑にしてはどうか」などのアドバイスもあったそうです。

170501爆破A.jpg落札者は自費で現場で岩を砕いて撤去することとし、2017年5月1日、ダイナマイトで岩を爆破して除去しました。落札者の方は破片を建立中の観音堂の結界石として使うそうです。ちなみに国内ではダイナマイトの生産は終わっており、ダイナマイトによって爆破された岩は少なくなるそうです。

170502mihuneisi.jpg落札者が持ち帰った以外の破片は「風神(かざがみ)石」と名付けられ、爆破翌日の5月2日から再びヤフーオークションで販売され、最高で7万1000円もの値が付きました。水越地区では熊本地震の後、2016年6月20日の豪雨被害で作業道が流され、岩がなくなってからも畑を使用できない状態が続いています。売上金は全額、地区の復興資金にあてられる予定です。

ちなみに「風神石」の名前は、地区に伝わる民話に由来しているそうです。

「むかし、鍾乳洞の奥に顔のみにくい女性の風神が住んでいた。近くに住む美男子の作神に思いを寄せ、ある時胸のうちを打ち明けたが、作神は受け入れなかった。風神は報復のため、作神が苦心して実らせた農作物を洞窟から大風を起こして吹き散らしてしまった。驚いた村人は洞窟に風神を祭り慰めると風はしずまった。その後、一人の女性がお参りすると、また大風が吹き出したので、それ以来、女性禁制になったという。風神は洞窟のある山の上に祀られ、祭りは二百十日と二十日に行われ、いまでも男だけがお参りをしている(御船町風土記)」

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