熊本地震の記録

赤ちゃん守る最後の砦 市民病院のNICUとGCUが再開        2016年12月26日

161219sinseiji.jpg熊本市民病院は、熊本地震以降受け入れを中止していた新生児集中治療室(NICU)9床と新生児治療回復室(GCU)5床を26日に再開しました。

市民病院は1998年(平成10年)に県内で初めてNICUを設置。地震前は県内48床中18床が同病院にあり、超早産児や心臓に疾患のある赤ちゃんなど年間約300人を受け入れてきました。周産期医療の中核を担い、赤ちゃんの命を守る最後の砦だったわけです。特に超早産児、1000グラム未満で生まれてくる赤ちゃんの6~7割は市民病院が診ていたそうです。

161226shiminbyouinA.jpgしかし、熊本地震の影響でNICUとGCUが入っていた病棟が被災して使えなくなったため、受け入れていた38人の赤ちゃんは本震があった2016年4月16日、県内外の他の病院に緊急搬送され(写真上)、機能を止めていました。使用可能な別棟の事務スペースの一部を改装し、ベッドや機器類を移して再開にこぎつけました。12月17日に再開されるNICUを視察した熊本市の大西一史市長は「実際に機能が失われて、改めて熊本市民病院が周産期医療を担ってきた役割が非常に大きかったということが分かった」と話しました。

県内のNICUは熊本市民病院の被災を受けて、福田病院と熊本大病院が3床ずつ増床しており、今回の再開で県全体で45床にまで回復します。

エントリー