熊本地震の記録

阿蘇地方の野焼き 地震の影響で1200ヘクタールで行えず   2017年3月28日

熊本地震で被害を受けた草原の復旧のあり方を考えるシンポジウムが阿蘇市で開かれ、阿蘇地域の今年の野焼きが、熊本地震の影響で全体の7.5%にあたる1200ヘクタールで行えなかったことが報告されました。

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野焼きは阿蘇の草原を守るため、毎年1万6000ヘクタールにわたって行われており、今シーズンも2017年2月26日、阿蘇五岳約1400ヘクタールで行われました。

しかし、2016年11月21日に阿蘇市の阿蘇草原保全活動センターで開かれた、環境省や牧野組合の代表らが出席した会議で、地震で牧道が破損して野焼きの現場まで行けなかったり、野焼きで火災が発生した際に避難のための道が確保できず、消防車も入れなかったりする地域が広範囲に上ることがわかりました。

161121野焼き1.jpg会議では熊本地震による草原の被害状況について、調査した阿蘇地域の86牧野組合の6割以上に当たる55の組合で牧道が壊れるなどの被害があったことが報告されました。

特に被害が深刻な南阿蘇村の白水地区や黒川地区など8地区では「野焼きができない」という声が上がりました。東役犬原牧野組合の森下今朝年組合長は「何も先が見えない。どうやって野焼きをしようかという以前の段階のどうしようもない状態だ」と頭を抱えていました。

161211野焼き講習会.jpg12月11日には牧野組合を支援するため阿蘇グリーンストックが毎年行っている野焼きボランティアの研修会が開かれ、東京や大阪などからのボランティアも含め33人が参加しましたが、この時点で南阿蘇村の3つの牧野組合が野焼きの中止を決め、一部地域で野焼きを中止したところも含めると全体の5%にあたる800ヘクタールで野焼きが行われない恐れが出ていました。

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