熊本地震の記録

熊本市の味噌天神大鳥居、木製になって再建       2017年6月24日

161025misoB.jpgのサムネイル画像全国唯一の味噌を祀る神社として知られる熊本市の味噌天神宮(本村神社)は、熊本地震で鳥居が崩壊し、拝殿の瓦が落ちるなど大きな被害が出ました。

倒壊した鳥居は2017年6月に再建され、除幕式が行われました(写真下)。神社から相談を受けた熊本県みそ醤油工業協同組合が、会員34社から再建のための費用およそ270万円を集めました。倒壊前の石製から自身でも倒れにくい木製(高さ3.5メートル)に変えて再建されました。

神事のあと神楽が奉納され、地域住民に県産のみそが無料で配られました。

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拝殿の瓦は2016年秋の例大祭の3日前に修復が完了し、例大祭は10月25日、無事に開催されました(写真下)。神事の後は恒例となっている県産のみその配布が行われ、熊本県みそ醤油工業組合が500人分のみそを用意しましたが、1時間ほどでなくなりました。参拝者は「毎年楽しみで、今年はどうかなと思ったけど、祭りがあって良かった」「こんなに大盤振る舞いでびっくりした」「配布されたみそでみそ汁とちゃんちゃん焼きを作る」と話していました。

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味噌天神は約1300年前の奈良時代に建立されたものです。もともとは713年(和銅6年)に疫病の平癒を祈願するために薬の神として「御祖天神」を祭神としたのがはじまりとされていますが、741年(天平13年)に肥後国分寺ができると、その味噌蔵を守る神とされました。あるとき国分寺の僧侶が食べる味噌が大量に腐ったときに神社に祈願すると「笹の葉を味噌に刺せ」というお告げがあり、その通りにすると味噌がおいしい味に戻ったという言い伝えから「味噌天神」と呼ばれるようになったといわれています。そばに神様が着る衣装(神衣=みそ)を織る施設があったとの説もあります。

1945年(昭和20年)7月の熊本大空襲で全焼しましたが、熊本市民や全国の味噌業者などの援助で1957年(昭和32年)に社殿が再興されました。熊本地震での被災はそれ以来の大きなものでした。

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