熊本地震の記録

黒川温泉と由布院温泉 風評被害克服で連携        2016年8月25日放送

160825onsen1_R.jpg熊本地震後の風評被害で観光客が減少している南小国町の黒川温泉が、大分県の由布院温泉と手を携えて復興に取り組んでいます。その動きを元気づけるのが、由布市湯布院町を拠点に活動を続ける「ゆふいん源流太鼓」です。

由布院温泉は年間400万人が訪れる九州を代表する温泉ですが、熊本地震では強い揺れに見舞われました。住宅や旅館の損壊といった直接的な被害だけでなく、風評被害による観光面のダメージは深刻でした。

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湯布院は1975年(昭和50年)にもマグニチュード6.4の直下地震、大分県中部地震に見舞われ、多くのけが人が出ました。「源流太鼓」はこの地震を契機に街を元気づけようと発足しました。山から吹き下ろす風、川のせせらぎといった湯布院の自然を太鼓で表現し、今では国の内外から公演依頼が来るほどのチームとなりました。

7月末、源流太鼓のメンバーが湯布院町内の旅館で演奏を披露したのは、由布院温泉と黒川温泉の関係者です。2つの温泉は地震による風評被害を乗り越えようと初めて連携し、共通の割引プランなどを展開しています。ライバルから、風評被害という共通の敵と戦う運命共同体へと変わったのです。

「源流太鼓がいることが湯布院観光が復興するシンボルになる」「何度地震が来ても湯布院は負けない」。太鼓の演奏が明日への活力となればという思いを胸に、源流太鼓は2つの温泉を励まし続けます。

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