熊本市消防局は、熊本地震の影響で解体されることになった共同住宅の建物を使った消防訓練が行われました。25日は建物から火災が発生し、逃げ遅れた2人を救助するという想定で訓練が行われ、エンジンカッターを使ってドアから隊員が侵入(写真上)する実戦さながらの訓練となりました。
実は訓練は熊本市の東消防署訓練センター(写真下左)で行っていましたが、センターは熊本地震で被災し、内部の壁が崩落(写真下右)するなどして十分な訓練ができなくなっていました。そこで九州財務局が提供したのが、やはり地震の影響で解体予定の共同住宅。これならドアを切ることもでき、実際の住居のなかでより実践的な訓練を行うことができるというわけです。
訓練は共同住宅が解体される来年3月まで、毎日行われるということです。