熊本地震の記録

宇土高生徒らが福島の人たちに感謝の人文字        2016年7月18日放送

160718HITOMOJI_R.jpg地震で被災した宇土高校の生徒たちが「人文字」づくりに挑戦しました。

宇土高校は一連の地震で校舎や体育館が被災し、授業も14日間休止となりました。生徒たちが落胆したのは、体育祭が中止になってしまったことでした。宇土高の体育祭は、中高生全員が参加する人文字やマスゲームを入れた応援合戦が名物です。生徒たちは、できなかった体育祭の代わりに人文字だけでも披露できないかと考えました。生徒会長の林田尚樹さんは「体育祭をしたいと思う団長3人と、あきらめている生徒と、2つの考えを持つ生徒がいる。その生徒全員に同じ方向を向かせる意味で人文字が体育祭の代わりになるんじゃないかと思いました」といいます。

みんなで考えた人文字は全部で13種類。その中には特別なメッセージが込められています。青組団長の大木戸椋さんは「(地震の)直前に修学旅行で福島に行って被害も見ていたので(熊本地震でも)すぐ判断できたし、いい経験になって行動できました」と話します。地震以降に福島から手紙や義援金も寄せられ、大木戸さんは福島への感謝の思いも伝えることにしました。

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人文字の作成から練習を仕切るのは生徒会長と団長3人だけ。人文字はドローンで撮影するのですが、空からどう映るかイメージをつかむのが難しく、生徒の配置がうまくいきません。大雨が続いて思うように練習もできませんでした。不安を抱えたまま本番当日。大木戸さんは体育祭の応援合戦で使う予定だった「仁」の字が刺繍された学ランで臨みます。仁には、思いやりや慈しむ意味があるということです。

「がんばろう、熊本、福島の、全国の、多くの皆さんの、はげましで強くなれた ほんとうに、ありがとう」。協力して先生と生徒が声を出します。「がんばろう、宇土、前を向こう」。支援してくれた人への感謝の思いを込めた人文字は、地震に負けず前を向く生徒たちがつくりました。撮影されたメッセージはDVDにして、修学旅行でお世話になった福島県の人たちなどに贈るということです。

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