熊本地震の記録

「被災ペット」の命を守る熊本県の取り組み どうなる?     2016年9月7日  

160701center_R.jpg地震で飼い主がいなくなったり、はぐれたりした犬や猫について、熊本県は「被災ペット」として扱う取り組みを始めました。しかし、保健所などの収容能力が限界に達し、県は扱いの見直しを迫られています。

petto.jpgのサムネイル画像のサムネイル画像

被災したペットを極力受け入れてきたことで、保健所や健康管理センターの収容能力も限界となり、新たな受け入れや保護の継続が困難な状況となっています」

蒲島知事は7日の定例記者会見でこのように述べ、熊本地震後に保護した犬と猫の受け入れを、全国の都道府県などに要請することを明らかにしました。地震で飼い主とはぐれて迷子になったり、飼い主の事情で一種に暮らせなくなったりした「被災ペット」を収容しきれなくなったのです。

熊本地震前、県内にある10か所の保健所では、迷子になった犬や猫の飼い主が見つからなかった場合、2~3週間ほどで動物管理センターに送り、管理センターでは多くが殺処分されてきました。しかし、県は地震の後に保護された犬や猫については「被災ペット」として扱い、殺処分はしていません。まず保健所で飼い主を探し、見つからずに保健所の収容能力がいっぱいになると、犬や猫はこれまで通り管理センターに送られます。しかし、管理センターではこれまでのような殺処分はせず、さらに飼い主を探しているのです(写真下はセンターで暮らす犬たち)。

地震から4か月あまりで県は1511匹の犬や猫を保護し、その8割を元の飼い主に戻したり、新たな飼い主に譲渡したりしてきました。しかし、管理センターに収容されている犬や猫は増え続け、現在保護されている犬や猫は300匹あまりにのぼっています。職員だけでは手が足りず、たくさんのボランティアがえさをやったり、健康状態を確認したり、病気やけがをした動物にはできるだけの対応をしたりして犬や猫の命を支えてきましたが、それも限界に達したというわけです。

熊本県健康危機管理課の江川佳理子さんは「被災した方、いま不安に思われている方、大変だけど(ペットを)手放すと後悔します。県も支援しますので頑張って生活してほしいです」と話しています。

管理センターでは9月25日、熊本市東区戸島のセンター内で、被災ペットの緊急譲渡会を行います。かわいい子犬や子猫、人懐っこい大人の犬や猫もいるので、どうか飼ってもいいと思われる方は足を運んでください。

0907prttoA.jpg

エントリー