熊本地震の記録

「赤酒」いよいよ復活 瓶詰め作業を再開           2016年6月21日

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熊本地震で甚大な被害を受けた熊本市の老舗酒造会社「瑞鷹(ずいよう)」が、酒造りを再開し、熊本の代表的な地酒「赤酒(あかざけ)」が復活します。2016年5月に被災した酒造蔵のタンクを移動し、仮のラインを組んで「赤酒」造りを再開。地震後に造った「赤酒」の瓶詰め作業が始まりました。

瑞鷹は熊本地震で1923年(大正12年)にできた酒造蔵の壁が崩れ、瓶詰めした商品だけでなく、製造中の酒も被害を受け、被害総額は数億円に上るといいます。製造ラインも破壊され、新しい瓶詰めができない状態が続いていました。

製造部の門内一也課長は「感無量というかとにかくうれしい。やっとたどりつけたということですね」と話しました。製造できるのはまだ「赤酒」の一部商品に限りますが、地震から2か月以上たったいま、復興に向けて確実に歩みを進めています。吉村謙太郎常務は「みんなが喜んでくれるお酒を真摯に造ってしっかりお届けしたいと思います」と復興に向けた決意を新たにしていました。

zuiyouA.jpg破損した蔵では焼酎も造っていましたが、樽が地震で崩れて割れてしまい、瑞鷹では焼酎の製造を中止し、2017年の仕込みも断念しました。全国から赤酒の製造再開を望む声が強く、赤酒造りを優先しています。

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ずいよう5_R.jpg赤酒はお屠蘇としてだけでなく、おせち料理にも欠かせません。「煮物をするとき、普通のみりんなどと比べると、仕上がりの照りがよく、身が柔らかくなる」(熊本市中央区の日本料理店)ため、多くの需要がある正月には例年通り25万本を出荷することにしています。(2016年12月14日放送)

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