熊本地震の記録

白川橋応急復旧 梅雨と余震の中、橋ごと持ち上げる難工事始まる 2016年6月2日

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熊本地震以降通行止めが続いている熊本市の白川橋で、応急復旧工事が2日から始まりました。梅雨と余震の中、橋脚を持ち上げるという難工事になります。

白川橋はJR熊本駅に通じる幹線道路にかかる熊本の玄関口の橋ですが、熊本地震で被災し、4月15日から通行止めとなっています。う回路は500メートルほど離れていて、住民や熊本駅の利用者などから、早期復旧を求める声が出ています。橋は幹線道路にかかっているため、熊本市を東から西に向かう車は他の端に迂回しなければならず、熊本市の幅広い地域が渋滞する原因にもなっています。

1960年(昭和35年)に建設された白川橋は、地震で「支承(ししょう)」と呼ばれる端の土台の部分が破損しました。支承を取りかえるには一時的に橋全体を持ち上げなければならず、熊本市は国などの助言も得てどうやって復旧するかを検討してきました。

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応急復旧工事ではまず、損傷した支承が設置されているコンクリートの土台を延長し、そこにジャッキを設置して橋げた全体を下から持ち上げます。そのうえで壊れた支承を撤去して仮の柱を設置し、橋げたを元に戻すというものです。これから梅雨を迎え、白川は増水が見込まれる上に、余震が続いていることから、安全に工事を進めるのは簡単ではありません。わざわざコンクリートの土台を延長するのは土台を川からなるべく離して増水の影響を避けるためですが、それでも白川の水かさが増した場合は作業を中止するなど、復旧工事は慎重に進められます。

熊本市の沼野猛・道路整備課長は「一日も早く応急復旧ができて、市民生活への影響をなくせるよう、市役所としても頑張って補修工事をやっていきたい」と難工事にむけて意気込みを語っていました。応急復旧工事は7月中旬をめどに完了する見込みです。

熊本市では地震で19の橋が被害を受け、九州自動車道をまたぐ神園橋(こうぞのばし)も通行できなくなっています。神園橋は新たな橋に架け替えが必要で、復旧に2〜3年かかるとみられています。

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