熊本地震の記録

学校も自宅も「赤紙」でも元気と笑顔で 東野中で体育大会   2016年5月22日

160522higasinocyuu_R.jpg22日、熊本市のほとんどの市立中学校で体育大会が行われました。校舎の一部が使えなくなっている東区の東野中学校では、復興への思いを込めた「復興祈念体育大会」が行われました。

東野中は今月10日に授業が再開したばかりで、例年より練習時間が少なかったため、体育大会は協議の数を減らして行われました。

松永洋校長は「日は東から昇ります。熊本市の中学校の復興は東野中学校から。そのような気概をもって体育大会ができればと思っている」とあいさつしました。

東野中は先月の地震で校舎が応急危険判定で「危険」と判断され、市内の中学校で唯一いわゆる「赤紙」が貼られました。体育大会が行われたこの運動場も、6月には仮設校舎の建設が始まり、半分が使えなくなっています。

赤団応援団長「今回の地震で多くの尊い命や大切なものを失いました」 青団応援団長「しかしそれ以上に家族のゆくもり、人間の強さ、支えあう強さ」赤団「改めて実感しました」青団「今回の演舞でみんなに元気を与えたいと思います」

いつもの年とは違うエール交換の後、生徒たちは「自分たちの頑張りで地域の人たちにもエールを送りたい」と精一杯の演技を見せ、観客からは大きな拍手が送られました。

* * *

東野中3年生の伊藤征修君は、被災して今も避難所から学校に通っています。学校は「赤紙」、家も「赤紙」。「(自宅は)『前震』で傾いて、『本震』でとどめを刺された感じ」といいます。最後の種目、団対抗リレーで青団アンカーを務めた伊藤君。バトンが渡ったとき、青団は大差をつけられていましたが、懸命に走りました。

「(地震が起きた)その時、どうなるんだろうと思ったけど、ちゃんと最後こうやって笑えて体育大会追われたので最高でした。とりあえず笑って乗り切っていきたいと思います」。

復興を、ここ東野中から――。仮設校舎が完成する8月まで、体育館で授業するなど不便を強いられますが、生徒たちは笑顔で苦境を乗り越えようとしています。

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