熊本地震の記録

東日本大震災で被災 熊本であの時の経験を活かす防災士  2016年5月19日放送

地震で自宅を失った被災者のために、奮闘する女性が和水町にいます。玉名郡和水町に住む柳原志保さん(43)です。

宮城県出身の柳原さんは東日本大震災で被災し、震災から1年後、妹が暮らす和水町に移住。町の地域おこし協力隊として空き家問題などに取り組んできました。幸い自宅に大きな被害がなかったことから、柳原さんは被害が大きい地域での炊き出しなどを考えましたが、子どもや仕事の都合で断念。そこで考えたのが、これまで取り組んできた空き家の活用でした。

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「空き家であれば、自分の町の中のことであれば、つなぎ役であれば、自分の生活をしながら無理のない範囲で継続できる支援をと思って」

東日本大震災で自宅が大規模半壊となった柳原さんは、自宅があることの大事さを知っていました。

「ゆったり寝られる家があることのありがたさは、私自身も避難生活をしていてすごく感じていました」。町内の2つの空き家を確認した柳原さん。自宅に戻るとさっそくチラシを作り、東日本大震災で被災し、熊本県に移住して、今回自宅を失った人に向けに送りました。

柳原さんは東日本大震災の経験を活かして防災士の資格も取得。防災に関する講演活動を県内各地で続けています。「防災」を生涯のテーマと話す柳原さんですが、今回の熊本地震で「東日本大震災のときに課題となったことと同じことが、新聞に載っていたり、テレビに出ていたのを聞いて残念だなと感じた」といいます。熊本地震でも当初、離乳食など物資が不足。柳原さんは東日本大震災の教訓が生かされていなかったというのです。

地震は日本中どこでも起きる。そして急に起こる。だからこそ身近な問題として備えることが重要と話す柳原さん。「悲しい出来事で終わるのではなく、次の世代に教訓として生かしていかないといけない」といいます。柳原さんはこれからも防災を伝え続けていくつもりです。

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