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「全壊」の家を壊さず直す新工法 職人集団が益城町で披露    2016年9月7日

0907jakkiA.jpg家屋修復を手がける一般社団法人「匠グループ」を率いる兵庫県の建築業者らが、益城町で全壊した家を壊さずに元に戻す新工法を披露しました。

傾いた家屋を建て起こす技術を広めているのは、兵庫県淡路市の建築業、竹森勲夫さん(71)と、竹森さんが設立した非営利の一般社団法人「匠(たくみ)グループ」の職人です。竹森さんは阪神・淡路大震災の被災地で家屋の再生を支援し、ジャッキアップなどで傾いた家を起こした後、金属製の筋交いを入れて耐震補強も施す修復工法を編み出し、2004年の新潟県中越地震、11年の東日本大震災などで、計270棟以上の家を生き返らせてきました。

隈本地震で大きな被害が出た益城町では軟弱な地盤が災いして、家屋そのものより宅地が動いて「全壊」と判定された家が多く、この日も全壊と判定された築年数が浅い家をジャッキなどを使って持ち上げ、傾きを調整して基礎部分を元に戻す工事を始めていました。こうすれば費用も安く、工期も短くて済むということです。家が残れば町民の流出を防ぐことができ、まちを守ることにもつながります。

竹森さんは「被災された方は(修復に)1000万円、2000万円かかるという理由で家を壊してしまっている。そういうことを早く食い止めたい」と話しています。

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