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被災地に全国から143人のサンタが集結            2016年12月24日 

161224santa2.jpgクリスマスイブに熊本に143人のサンタクロースが現れ、益城町の仮設住宅など被災地を回って子どもたちにプレゼントを届けました。

全国でサンタクロースと子どもたちをつなぐ活動をしている「チャリティーサンタ」という団体が開いたもので、23日には呼びかけに応じて北海道から鹿児島まで、全国から集まった人に、サンタの心構えや振る舞い方を習得するための講習会が開かれました。

熊本県立大学の森内貴士さん(22)は「昔入院していた時、クリスマスに病院にサンタさんが来てくれたことがあって、今度は僕がサンタになって子どもたちに元気を届けられる存在に少しでも近づけたら」と、初めて参加しました。愛媛県から参加した土井詠二さんは、熊本地震でつらい思いをしたたくさんの子どもたちを励まそうとやってきました。「子どもやご家族に『ありがとう』と言ってもらえることをイメージしながら一生懸命練習しようと思います」と、真剣に講習に臨みます。

そして迎えたクリスマスイブ。森内サンタは一軒家を訪問すると、家にいた女の子たちは「え、なんでうちに来たの~」とびっくり。「どうすればサンタさんになれるの?」という質問に森内サンタは「君たちが今も持っている優しい気持ちをずっと心にもって、大人になったらサンタになれるよ」と答えました。

サンタが渡すのはプレゼントだけではありません。森内サンタは別の家で、プレゼントを渡した男の子に「来年は小学校に上がるんじゃったか?ランドセルをしっかり背負って勉強も運動も頑張るんじゃぞ。心配せんでも大丈夫じゃ」と優しく声をかけていました。プレゼントを配り終わった森内サンタは「1年限りで終わらせてはいけない、もっと多くの子どもたちに夢と希望と、そして年に一度のすてきな記憶をあげられたら、と本当に強く思います」と話しました。

161224santaB.jpg土井サンタは、益城町の小池島田仮設団地を訪ねました。その中の一軒では男の子が大はしゃぎ。プレゼントをもらうと、お母さんと一緒に地震の時の話をしてくれました。「地震があったとき、タンスの下敷きになっちゃった。けどがんばったよ」。土井サンタは男の子を抱きしめて「えらかったのう。がんばりやさんじゃから、また来年もきっとサンタに会えると思うぞ」と語りかけました。見つめるお母さんの目から涙がこぼれ落ちました。

土井さんは「サンタになってよかった」と心から感じたそうです。「みんな地震があってすごく苦労されたんだろうな。ただ、クリスマスだけは一瞬でも地震のつらかったことを忘れられたらいいのかなと思いました」。

この日、サンタたちは熊本で297人の子どもにプレゼントと想いを届けました。チャリティーサンタは8年前に始まって全国に拡がっています。熊本では初めてでしたが、来年以降も続ける予定だということです。

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