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東海大九州硬式野球部 逆境バネに全国へ         2017年5月21日

tokaikyusyuA.jpg東海大九州の硬式野球部はプロ野球選手を輩出した強豪ですが、拠点を阿蘇キャンパスにおいていたため、熊本地震で大きな影響を受けました。

阿蘇キャンパス周辺では2016年4月16日の本震でアパートが倒壊し、学生3人が亡くなっていますが、硬式野球部の全部員が暮らしていた寮も傾きました。敷地内に地割れが生じて危険と判断され、取り壊しが決まっています。キャンパス内の専用グラウンドは小さな地割れができただけでしたが、キャンパス全体が閉鎖されたため、使用できなくなりました。

地震から1か月は練習すらできませんでしたが、練習を再開するとほとんどの部員が戻ってきました。毎日の練習場がなくなり、練習は熊本キャンパスの運動場で行っていますが、硬式野球の内野より少し広い程度。しかもソフトボール部との共用で、硬式野球部はティー打撃などに時間を割かざるを得ず、ノックも内野手にしかできませんでした。土、日は熊本市内の付属高のグラウンドや県内の公営球場、社会人チームの施設などを転々として練習しました。

しかし、選手たちは前向きに考えることにしたといいます。ティー打撃はフォームを固めるのに役立ち、ノックは距離は減ったが回数が増えたと考えました。選手のひとりは「練習はきついが、野球ができるということだけでうれしい」と話します。

170520tokaiA.jpg2016年は春の全日本大学野球選手権(読売新聞社など主催)の熊本県予選への出場を辞退せざるを得ませんでしたが、2017年には県予選を勝ち抜き、南部九州の決勝リーグでも、5月21日に宮崎市で開かれた対鹿児島大学戦に3-2で勝利するなど3戦全勝で優勝。11年ぶり11回目となる春の全国大会出場を決めました。地震後、部員の安否確認や練習場の確保などの奔走し続けた南部正信監督は「みんな本当に頑張った」と声を詰まらせました。

東海大九州は2017年6月6日、東京ドームで行われた全日本大学野球選手権1回戦で天理大(奈良)と対戦し、5-8で競り負けました。選手は熊本から応援に駆け付けた家族などに一礼し、秋の大会でのリベンジを誓いました。

東海九州負け.jpgのサムネイル画像 

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