熊本城と加藤清正

大天守と飯田丸五階櫓の修復本格化 文化財初の無人重機も  2017年5月19、29日

熊本地震で傷ついた熊本城の本格的な復旧工事が、天守閣(大天守)と、1列の隅石だけで倒壊を免れた「奇跡の1本石垣」で知られる飯田丸五階櫓で始まり、報道陣に公開されました。

天守閣は大きく損傷した6階部分が間もなく取り壊されます。6階部分の取り壊しは6月中に終わり、8月からは再構築していくということです。天守閣前広場では、足場を組むための「構台(こうだい)」の据え付け作業が行われていました。

飯田丸五階櫓では、石垣の石が崩落するおそれがあり、二次災害を防ぐため、「サロゲート(分身)」と呼ばれる装置を使って遠隔操作された重機で石垣を除去しています。石を傷つけないように、アームの先にはゴムがついた特別な「持ち手」も取り付けられています。500〜550個とされる石垣の撤去は6割ほど終わっており、6月中旬までには終わる見込みです。石の撤去後は、櫓を支える台座の設置に取りかかります。

無人の重機による工事は、1991年(平成3年)に起きた雲仙・普賢岳の大火砕流の復旧工事などで取り入れられました。熊本地震では阿蘇大橋が崩落した土砂崩れの現場でも導入されていますが、作業にあたる大林組によると、文化財の修復現場で行うのは初めてということです。大林組は「無人化の作業は今後、他の復旧現場でも活用できる可能性がある」と話しています。

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