熊本城と加藤清正

「復興城主」に応募続々 10億円突破 流行語大賞特別賞も    2017年5月4日

170506siro.jpg熊本地震で大きな被害を受けた熊本城の復興に寄付すると「城主」になれる「復興城主」への寄付の総額が10億円を超えました。募集を始めた2016年11月1日からわずか半年での大台突破で、名城・熊本城の早期復興への強い思いを反映しています。

好天に加え、工事シートがかけられる前の天守閣最上階がはっきり見える最後の機会になることから、大型連休期間中(4月29日~5月7日)には熊本城周辺に県内外から推計9万3000人が訪れました。これに伴って「復興城主」への寄付も増え、5月4日までの累計で約6万2000件、総額約10億760万円の応募がありました。

「復興城主」制度は、一口1万円以上の寄付をすると城主証、市内の観光施設に割引で入れる城主手形がもらえるほか、城に近い観光施設「城彩苑」内に設置した専用のスクリーンで城主として名前を確認できるようにするというものです。城主証に記された個人番号や氏名を入力すると、スクリーンにデジタル画像が映し出されます。これまでの一口城主約7万7000人の名前もこのスクリーンで確かめることができます。

161201hukkou1.jpg「復興城主」は、2016年12月1日、その年に流行した言葉を決める「ユーキャン新語・流行語大賞」で選考委員特別賞に選ばれました。募集を開始してから、わずか1か月で「流行語」として認められたのです。

選考委員会は受賞理由について「熊本城は全国各地からの復興への思いを集めるランドマーク(目印)となった」として、熊本市の取り組みを高く評価しました。授賞式には大西一史市長が「ひごまる」とともに登場し「特別賞受賞は被災した熊本の人にとって本当に大きな励みになると思います。寄付をしてくださった多くの人にもうれしい受賞だと心から感謝しています」と感謝の気持ちを述べました。

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「復興城主」制度は、一口1万円以上の寄付をすると城主証、市内の観光施設に割引で入れる城主手形がもらえるほか、城に近い観光施設「城彩苑」内に設置した専用のスクリーンで城主として名前を確認できるようにするというものです。城主証に記された個人番号や氏名を入力すると、スクリーンにデジタル画像が映し出されます。これまでの一口城主約7万7000人の名前もこのスクリーンで確かめることができます。

2016年11月1日に募集が始まると、県内外から熊本城の早期復旧のためにと寄付をする人が相次ぎ、開始からわずか6日で約4850件、6450万円が集まり、開始から1か月では2万1895件、3億3077万円余に達しました。県出身の漫画家、尾田栄一郎さんの描き下ろしイラストが入った「ONE PIECE」限定グッズセットが先着1万人までもらえたことも、寄付の呼び水となりました。

HITOKUTI_R.jpg熊本城への寄付については、1998年(平成10年)から1万円以上を寄付すると「一口城主」になれる制度があり、7万7000人が一口城主になっています、一口城主には城主証が発行され、天守閣内の芳名板(写真上)に名前が掲示されていましたが、地震で被災した熊本城内は立入禁止となり、寄付をしても芳名板で自分の名前を確認できなくなっていました。「城主」の特典がなくなり、一口城主の受け付けを休止せざるを得なくなった市が、デジタル技術を使って考えたのが復興城主でした。

1101hukkoujousyuA無題.jpg募集開始からしばらくは、城主の名前を漢字で登録するため漢字が分からないクレジットカードでの寄付を受け付けず、専用の振込用紙で確認する方式をとったことから、熊本城総合管理事務所には振込用紙の送付をも求める全国からの電話が殺到しました。現金で寄付を受け付けた城彩苑にも長蛇の列ができ、寄付をするのに1時間以上待たされることもありました。

熊本城全体の復旧には20年の歳月と634億円の費用がかかる見通しです。熊本市は「復興城主(への寄付)をきっかけに、今しか見ることができない熊本城に足を運んでもらいたい」と話しています。

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