熊本城と加藤清正

夜の天守閣を背に「復興ねぶた」  幻想美2万人を魅了     2016年9月3日

熊本城二の丸広場で、青森から運ばれてきたねぶたが披露され、勇壮な引き回しに会場は熱気に包まれました。

はじけるようなたくさんの笑顔。心躍る囃子(はやし)と掛け声。ライトアップされた熊本城を背景に、まるで生きているように勇壮に動く「ねぶた」に、集まった2万人が魅了されました。

熊本でねぶたを企画したのは外崎玄さんです。「青森が誇るねぶたで熊本に復興のエールを送りたい」と、青森と熊本を往復する外崎さんの呼びかけに、ねぶた師や囃子や指揮を執る人などおよそ50人が賛同し、青森などから駆けつけました。

8月6日の青森ねぶた祭りが終わると、まつりで披露されたねぶたは解体されてトラックへ。2000キロ以上離れた熊本に運ばれました。ねぶた祭りには欠かせない踊り手である「ハネト」には熊本の人たちも参加。「本場さながらの気分で祭りに参加してもらい、楽しんでほしい」というのは外崎さんの願いでした。

ねぶたの引き手を務めるのも熊本の高校生。鎮西高校サッカー部の40人です。ねぶたは長さ9メートル、重さは4トン。扇子と笛の合図だけで動かし、声は一切出しません。練習を重ねる引き手の高校生は「腰痛いです...でも楽しい」と笑顔です。

こうして熊本の人たちでつくる祭りが始まりました。午後6時45分、点灯されたねぶたは「纏(まとい)と唐獅子牡丹(からじしぼたん)」。災いや災害を振り払うといわれ、「ケッパレ(がんばれ)熊本」のエールも書かれています。願いはもちろん、東北と熊本の1日も早い復興です。

ハネトが「みんなで一緒に、ラッセラー!」と祭りを盛り上げます。観客からは「ありがたいですね、涙が出る」「大きくですごくいい」「初めてこんなに近くで見られて元気が出た」と感動の声が上がりました。外崎さんは「(みなさんの笑顔が)見られません。涙が出てきますから...見ている人、踊っている人、みんながこんなにも自分が持ってきたねぶたを熱いまなざしで見てくれて...ありがたい」と話してくれました。外崎さんや熊本に来てくれたねぶた関係者は「ぜひ来年も開催したい」と話しています。

エントリー