化血研 不正と迷走

2期連続最終赤字 評議員会で報告        2017年6月27日

170627kaketu.jpg化血研は外部の有識者らで構成する評議員会を開き、席上2016年度は約92億円の赤字だったことが報告されました。同じく赤字だった前年度より赤字額が約60億円増えました。営業利益、経常利益はともに黒字でしたが、熊本地震の被害などで約132億円の特別損失を計上したことが影響したということです。

木下統晴理事長は挨拶の中で「1900人の従業員が熊本の地でこれまで通り事業を営むことができるということを最優先として、幅広く話を聞き、最善の道を探っていきたい。現段階で具体的なオファーは受けていない」と述べたということです。

2016年秋の体制刷新後初めて開かれた4月7日の評議員会では、早川尭夫理事長ら執行部が、不正製造による出荷停止処分や熊本地震の影響で2016年度(2017年3月期)の最終損益が赤字になる見通しを示しました。化血研の最終損益は2015年度(2016年3月期)も32億円の赤字となっており、2期連続の赤字になるのは初めてです。

厚生労働省が求める事業譲渡は依然めどが立っていない状況ですが、化血研は「このまま単独で存続した場合でも、2017年度は黒字を確保できる」としています。3期連続の赤字になれば、金融機関から新規融資を受けるのが難しくなり、経営に制約が出かねないことになります。

評議員会ではこのほか全国の専門家でつくるアドバイザリーボードを設置し、近く初会合を開くことを明らかにしました。

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