化血研 不正と迷走

新理事長に近畿大の早川氏               2016年6月19日

Takao Hayakawa-1_R.jpg化血研は2016年6月19日開いた評議員会と理事会で、新しい理事長に近畿大薬学総合研究所の早川尭夫所長(写真)を選任しました。

19日はまず評議員会で、早川氏と、化血研の不正を調査した第三者委員会の副委員長で明治製菓出身の木下統晴氏(67)、アステラス製薬出身で化血研で以前顧問を務めたことがある藤井隆氏(67)の3人を新しい理事に選びました。その後の理事会で、宮本誠二理事長に代わる新しい理事長に早川氏を選任しました。早川氏は大阪大学大学院薬学研究科出身で、厚生労働省が設けた委員会のメンバーも務めてきました。

これまでの理事9人は19日付で全員が退任しましたが、理事の数が大幅に減ることから、このうち3人は業務引き継ぎのため。当面顧問として化血研に残ります。

化血研は塩崎厚生労働大臣から、5月6日まで110日間の業務停止期間中に抜本的な体制の見直しをするよう求められていました。国内製薬大手のアステラス製薬と事業譲渡交渉を続けてきましたが、熊本地震で被災したこともあり、合意に至りませんでした。新体制は生産体制の復旧と並行し、事業譲渡交渉も引き継ぐことになります。

早川新理事長は「化血研は国民の健康維持に必要不可欠な製品を開発・供給しており、その事業の円滑な遂行を図ることが責務と考える。震災からの復旧・復興を含めて、従業員が心を一つにして事業に立ち向かうことが必要」とのコメントを出しました。

早川 尭夫氏(はやかわ・たかお) 大阪大大学院薬学研究科博士課程修了。国立衛生試験所生物化学部研究員、国立医薬品食品衛生研究所副所長などを経て2008年から近畿大薬学総合研究所長。徳島県出身。74歳。

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