化血研 不正と迷走

薬害HIV訴訟原告が化血研を訪問        2016年3月17日 

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薬害エイズ訴訟の原告代表が、被告企業のひとつである熊本市の化血研を訪れました。和解から20年。化血研の宮本誠二理事長は血液製剤の不正製造問題を受けて謝罪しました。

「このまま20周年を迎えることはできないと、被害者の怒りと悲しみをお伝えに参上した」

化血研を訪れた花井十伍・大阪訴訟原告団代表はこう語り、宮本理事長らと非公開で面談しました。

薬害エイズ事件は、血液製剤によって約1500人がエイズウイルスに感染したもので、化血研を含む加害企業が安全な医薬品の供給を約束し、1996年(平成8年)3月に和解が成立しました。しかし、化血研はこの和解の一方で、国の承認を得ていない方法で血液製剤などの製造を続けていました。原告らは2015年12月、宮本理事長に抗議文を提出して謝罪と経緯を説明するよう求めましたが、化血研は組織体制の見直しを進めていることを理由にその後の面会を拒否し、原告側に不満が広がっていました。

原告らによると、この日は冒頭、宮本理事長が薬害エイズで亡くなった被害者に黙とうを捧げ、「真っ先に被害者に会いに行くべきだった。被害者の思いに気づかず申し訳ない」と謝罪したということです。

現在も化血研の血液製剤の投与を続けている患者は多く、原告らは抜本的な組織の見直しを求めていますが、納得できる説明はなかったといいます。花井さんは記者会見で「内部の人間だけでは(見直しは)難しいという印象。外部の人間の力を借りねば。悪意がないだけに無責任、それを簡単に払しょくできるかというとかなり疑問です。安定供給してもらう国内メーカーとして、かなり不安」と話しました。

原告団は3月26日に東京で和解20周年の記念式典を行う予定で、宮本理事長はその前に文書で説明することを示唆したということです。

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