蛍丸を復元せよ!

大太刀に「不動明王」の刻字             2017年3月26日

蛍丸の復元に取り組んでいる刀匠の福留裕晃さんと興梠房興さんが、阿蘇神社で製作途中の大太刀に刻字する作業を公開しました。

2人は境内に設けたテントの中で、奉納予定の復元刀に、本物の「蛍丸」に刻まれていた通り「不動明王」を意味する梵字や、不動明王が持つ「素刀」の装飾を刻み込みました。不動明王は鎌倉時代以降、軍神としてあがめられており、行方不明になる前の蛍丸の刀身には、年月を経てかすれていたものの、不動明王にちなむ字や装飾が施されていたということです。

福留さんらは朱で下絵を描いた後、下絵をはみ出さぬように慎重に彫り込んでいました。テントの周りには作業を一目見ようと全国から刀剣ファンの女性らが集まり、精緻な作業を熱心に見守っていました。この日の作業は、地震で被災した阿蘇神社の復旧資金を少しでも集めようと開かれました。テントには募金箱も設けられ、募金に応じると、福留さんから名前などを刻んだストラップがプレゼントされ、東証の指導を受けて鉄板への刻字体験もできるとあって、テントの周りにはヒトが気が人垣が絶えませんでした。

公開されたのは阿蘇神社に奉納される刀ですが、福留さんらが修行した岐阜県関市と、刀の製作費を最も多く出したゲーム「刀剣乱舞」制作会社の社長にそれぞれ納められる2本の刀にも、同じ刻字や装飾が施されます。今後はさらに刃を研ぐなど仕上げの作業を進めます。

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