くまもと温故知新

被災した文化財保存の方法学ぶ研修会       2016年10月11日

bunkazaiC.jpg被災した建物から運び出された古文書や美術品などの文化財を傷み少なく保存する方法を学ぶ研修会が、宇城市の熊本博物館ネットワークセンターで開かれました。

研修は、今後大規模災害が発生した時に文化財をどう守るか知ってもらうため、県教委などが開きました。汚れてしまった史料をはけで払う実習などが行われました。県内各市町村の職員や博物館の学芸員たちが、防護服に防塵マスク、手袋姿で参加。「なるべく一方向にすっといくよう心がけてください。短くささっとやると、ほこりが残ってしまいます」「この辺は折り目があって、もしかすると2冊になっているかもしれませんが、びりっと破れそうなら基本的に何もしないというのが大原則です」といった指導を受けながら、熱心に取り組んでいました。

人吉市から参加した職員は「古文書は扱っていても、被災した史料はめったにないのに、ましてやそれをどうするかは普通は習いません。その知識や考え方を学べるのは大事です」と話していました。

bunkazaiB.jpg

熊本地震では文化庁の被災文化財救援事業により、県内の住宅や寺など、約二十棟から古文書など2000点以上の文化財が運び出されました。被災した住宅や寺などから救出された文化財は必ずしもいい状態で見つかるわけではありません。地震の後の大雨で濡れてしまったものや、カビが生えたもの、がれきに埋まって汚れてしまったものもあります。

エントリー