くまもと温故知新

円山応挙特別展 八代で地震乗り越え1年越し開催      2017年4月21日

0415maruyama.jpg近世を代表する絵師、円山応挙の展覧会「円山応挙―京都相国寺と金閣・銀閣の名宝展ふたたび―」が、八代市立博物館未来の森ミュージアムで始まりました。当初は2016年4月15日から開かれる予定でしたが、熊本地震のために中止になり、1年越しで実現しました。

九州で触れる機会が少ない応挙の作品とあって、初日から多くの観客が訪れました。

特別展覧会には、深みのある色彩と立体感のある円山応挙の代表作で国の重要文化財の「牡丹孔雀図」をはじめ。優しい筆使いで子犬の姿を描いた「豆狗子図」や、女性の柔らかさを巧みに表現した「遊君図」など26点が展示されています。熊本地震で開催中止となった際、作品が傷つくことなく返却されたことを喜んだ所有者の京都の寺や美術館が協力して、開催にこぎつけたということです。

臨済宗相国寺派の有馬頼底管長は「(地震で)一点も損傷しなかった。全部傷ひとつなく返ってきて、ああよかったと。文化財というものがいかに重要かを皆さんに認識してほしい」と話しました。八代市立博物館の島津亮二学芸係長は「去年できなかったことが1年後にできたというのはとても嬉しいこと。復興に立ち上がる励み、契機になればいいと思います」と話しています。展示会は6月4日まで開かれます。

エントリー