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県内古墳33件で地震の被害 専門家が内部を視察        2016年12月12日

kohunA.jpg熊本地震で被災した県内の古墳の被害を調べようと大学教授などで作る検討委員会が玉名市永安寺の国指定史跡、永安寺東古墳と西古墳を視察しました。

kohun2_R.jpg永安寺東古墳では委員が古墳の内部に入り、被害状況を確認しました。熊本地震の前と後を比ベてみると、石室の壁の一部が落下しています(写真上丸囲み部分)。調査した熊本大学大学院先端科学研究部の山尾敏孝教授は「地震で中の石が動いているので、割れが発生しています。はく離も生じている状況が見えます。地震の強さの影響が出ていると改めて思いました」と感想を述べました。

古墳時代後期の6世紀後半に造られたとみられる永安寺東古墳は、国内屈指の装飾古墳として知られ、壁画に赤で彩色された円形や三角形の文様が装飾されています。

160817kohun.jpg永安寺東古墳と西古墳については、文化庁も2016年8月17日、文化財古墳壁画対策調査官と奈良文化財研究所の担当者が古墳内に入り、前室と玄室の装飾に石材の損傷や剥離、石材の落下や亀裂があることを確認しています。

県によると、これまでに国指定7件、県指定10件、市町村指定16件の計33件、約40基の古墳で被害が確認され、このうち装飾古墳は16基に大きな被害が出ています。

検討委員会は今後も現地視察を重ね、古墳の修復方針などを示す方針です。

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