くまもと温故知新

郷土史家が撮影した昭和初期の熊本 初公開         2017年2月2日

170202ki.jpg熊本の郷土史を研究し、植物学者でもあった上妻博之(こうづま・まさゆき 1897~1967)が、大正・昭和の熊本の風景を撮影した写真の展示会が、県立図書館で始まりました。

上妻(写真右下)は県内の天然記念物を選定するため調査した500本以上の大木・名木のほか、1910~40年代の風俗・風景写真を900枚以上の写真を撮影しました。そのガラス乾板(ネガ)は1945年(昭和20年)の熊本空襲を免れて残っていますが、こうした写真はほとんど公開されていませんでした。

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展示されているのは、上妻が熊本の樹木や風景を集めた写真34点です。なかには昭和初期の1934年(昭和9年)に撮影された「千代の七本松」(津奈木町)など、今はない樹木もありますが、1927年(昭和2年)撮影の「御花畑大楠」(熊本市の花畑公園にある大楠)、1929年(昭和4年)に撮影された南阿蘇村の「一心行の桜」などは、今もその姿を残しています。また、昭和初期に撮影された五家荘地区(八代市)の様子には、当時暮らしていた人たちの姿が数多く写っています。

県立図書館学芸調査課の丸山伸治課長は「今失われてしまった熊本の風景がかつてどんなに美しかったかというのを感じてほしい」と話しています。

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