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「おばけの金太」厚賀新八郎さんに県民文化賞         2017年1月4日

170117obake.jpg熊本の伝統工芸玩具「おばけの金太」を手がける厚賀新八郎さんに、2016年度の県民文化賞が贈られることになりました。半世紀以上にわたり「おばけの金太」を制作し、郷土玩具の楽しさを伝えてきたことが評価されました。

「おばけの金太」は、木と紙でできた黒い烏帽子に真っ赤な顔が特徴で、頭の後ろに出ているひもを引くと、白目で舌を出すからくり玩具です。加藤清正に仕えていた冗談好きな 「おどけの金太」という足軽をモデルに、人形師の西陣屋彦七が作ったとされています。彦七は京都から熊本に移り住んだ西陣屋新左衛門から5代目にあたる人形師で、人形は彦七の跡をついで厚賀人形店が制作してきました。1877年(明治10年)に西南戦争の巻き添えで店が焼けたときも、店主はおばけの金太の型を抱えて逃げたといいます。

顔が赤いのは金太が酒飲みだったから、金太が熊本城築城の際に石材運搬の頭として炎天下で働き日焼けしていたからという説のほかに、子どもを疫病から守るため、魔よけの赤を使ったという説もあるそうです。舌を出すのは、歌舞伎などの舞踊のひとつである「舌出し三番叟」に由来するという説や、浄瑠璃の人形をまねたという説もあるようです。

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