くまもと温故知新

山鹿灯籠職人が和紙とのりだけで作った「天空の城」       2016年10月12日放送 

jiburiyamagaB.jpg熊本市現代美術館で開催されている「ジブリの立体建造物展」で、山鹿灯籠職人が作った「天空の城」が特別展示されています。

会場の入口に展示されているのは、天空に浮かぶラピュタ城。この作品を作ったのは山鹿市の中村潤弥さん(27)です。中村さんは熊本の伝統工芸、山鹿灯籠の若き職人です。「山鹿灯籠を作り始めたころから、いつかジブリの作品を作りたいというのが夢だった」そうです。熊本の伝統工芸を大切にしたいと今回の展示会に合わせて制作の話が舞い込んで来ました。イラストなどを参考に、自分で設計図を描き起こすところから始めました。山鹿灯籠と同じく、材料は和紙とのりだけです。

161012giburiyamagaA.jpg制作途中で出来栄えを見に来たスタジオジブリの青木貴之さんは「土の汚れのような質感」を求めました。繊細な美しさを求める山鹿灯籠とは違った表現です。山鹿灯籠では絵の具などで色を付けたり、表面を削ったりする手法は使いません。中村さんは細かくちぎった和紙を貼り付け、あえて凹凸をつけることで汚れを表現しました。スタジオジブリ側も「素晴らしい作品を作ってもらって、率直にうれしい」(青木さん)と出来栄えに満足してくれたようです。渾身の作品は山鹿灯籠の魅力と可能性を多くの人に伝えています。

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