くまもと温故知新

熊本工の生徒が菅原神社の絵馬を復元          2016年4月8日放送

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長い年月を経て色落ちした神社の絵馬の復元に、熊本工業高校生が取り組みました。

上の写真は今年1月、古い絵を参考に色を塗り進めるインテリア科3年生たちの作業風景です。絵馬は熊本市北区大鳥居町にある菅原神社に飾られていましたが、奉納からおよそ130年が経ち、元の絵がわからないほど色あせてしまっていました。

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大鳥居自治会は「今まで先祖が守ってきた地元遺産を残していこう」(穴澤秀樹会長)と考えましたが、復元を業者に頼むと100万円以上かかってしまいます。そこでデザインなどを学んでいる熊本工業インテリア科に復元を依頼し、熊工も「日本的な文化に触れられる良い機会」(インテリア科の高森聖樹先生)と、3年生8人の卒業課題として絵馬の復元を引き受けました。

生徒たちの元に絵が届けられたのは2015年5月。復元とはいえ、元の絵馬の劣化は激しく、作業は新しい板を作るところから始まりました。元の絵を専用の紙を使って写し取り、出来上がった板に転写。6月からは絵具を定着させるための下塗りが始まりました。

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月日の経過で元の色が消えてしまったところは、絵馬を近くからよく見て「何色っぽいか」を想像したり、絵馬の題材となっている絵をネットなどで探して集めた中から一番雰囲気があう色にしたりして決めていきます。

「酒呑童子は大酒呑みで常に酔っぱらっていたと思うので、(顔の色は赤味のあるオレンジにしました」「綺麗に塗れた時は楽しいです」「何年も飾られるという重大な役目なので失敗しないように、喜ばれるように」。生徒たちは力を合わせて作業を進めました。

作業開始から9か月。完成した絵馬が菅原神社に帰り、素晴らしい出来栄えに穴澤さんは大喜びでした。菅原神社にはあと3枚古い絵馬が残っていて、新3年生も絵馬の復元を行う予定です。

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