ハンセン病 差別と偏見との戦い

特別法廷検証の有識者 恵楓園を訪問     2016年2月29日 

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ハンセン病患者を隔離施設の中で裁いた「特別法廷」を検証する最高裁判所の有識者委員会のメンバー5人と最高裁の調査委員会などが、合志市の菊池恵楓園を初めて訪れました。

有識者委員会は、ハンセン病患者を隔離施設で事実上非公開で裁いた特別法廷が適法だったかどうかを検証するため、2015年に設けられました。

入所者自治会の志村康会長から「じっくり見ていただいて肌で感じてほしい」と挨拶を受けた後、委員らは約1300の遺骨が今も引き取られずに眠る納骨堂に参拝しました(写真)。隔離政策の象徴ともいえる脱走防止用のコンクリート塀では、入所者自治会の太田明副会長から「物理的だけでなく精神的にも(隔離が)刻まれている」と説明を受けました。特別法廷が行われていた隣接施設の医療刑務支所や旧監禁室の独房の中も視察し、入所者からの聞き取り調査も行いました。

有識者委員会は3月1日には5回目の会合を熊本地裁で開き、前日の視察も踏まえた意見交換を行いました。特別法廷開催の告示が誰でも見える場所にあったのか、誰でも参加できる形で行われていたのかなどについて意見を交わしました。

委員会は3月末にも意見を取りまとめる予定で、最高裁は委員会の意見も踏まえて特別法廷についての最終報告書を出すことにしています。

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