はじめに

この春、「館長庵野秀明『特撮博物館』ミニチュアで見る昭和平成の技」がついに熊本に上陸します。

博物館の館長を務める庵野秀明(あんの・ひであき)はアニメ「エヴァンゲリオン」シリーズで多くの人々を魅了し、今や世界的に著名な映画監督・プロデューサーです。

コンピューター・グラフィックスによる映像技術の発展により、急速に岐路に立たされつつあるミニチュア特撮。この展覧会は、自身に大きな影響を与えてきた「特撮」の素晴らしさを未来へと継承したいという庵野のひたむきな想いから企画がスタートし、2012年夏、東京都現代美術館においては29万人の観客に感動をもたらしました。

多くのファンからの熱い声援により、全国巡回が決定し、熊本市現代美術館は、西日本・九州エリアでの唯一の開催地、そして全国巡回最終会場となります。

出品作品としては、映画「ゴジラ」や「ラドン」、「モスラ」などの特撮に使われた様々なミニチュアやデザイン画から、「ウルトラマン」などの希少なマスク、主人公たちの乗り込む戦闘機のミニチュア、プラモデルパッケージなどのイラストレーション原画、さらに、本展のためにミニチュア特撮の技術を駆使して制作された庵野秀明の企画による短編映画「巨神兵東京に現わる」(スタジオジブリ製作、樋口真嗣監督)の上映、特撮映画最盛期の美術倉庫を原寸大で再現した巨大インスタレーションなど、500以上の多様な作品群によって特撮の全貌をドラマチックに体験することができます。

本展は怪獣・ヒーロー作品の世界に心躍る圧倒的なリアリティを与えた「ミニチュア特撮」、そして各分野の巨匠達の「ものづくり」の情熱の結晶として花開いた「特撮」に関するすべてを改めて検証し、さらなる可能性を求めて、未来を担う次なる世代へと発信する展覧会です。

主催者