

小さい頃、私は母が好きだった。
好きで好きでたまらないくらいに、母のことが大好きだった。
その気持ちが変わっていったのは、いつごろからだったろう?
中学生の頃は母の干渉を疎ましく感じ、高校生の私には母の愛情が重たくて、短大生になって家を出た時には、開放された思いがした。
大人になっていくにつれて、母の欠点が見えてきて、こうあって欲しいと願う母の姿とは違う 現実の母の姿に、がっかりしたり、腹を立ててしまうこともあった。
母を理解できるようになったのは、やっぱり自分が親になってから、だろうか。
母は一生懸命だったのだ。
やりかたはどうであれ、本当に一生懸命だったのだ。
どんな時にも“子どもが一番!”を貫き通した母の人生を、私は本当にすごいと思う。
母の愛は、今も少しも変わっていない。
出かける私に、「信子ちゃん、行ってらっしゃい」と、笑顔で手を振ってくれる母を見ると、私は時々泣きそうになる。
母が大好きだ。
欠点も、弱点も、全部含めて。
いつも身奇麗にして、おしゃれ心を決して忘れない母は、今月76歳の誕生日を迎える。
母は、今も美しい。
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