日替わりコラム

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 「ねえ、おかあさん、ふうちゃんが おかあさんより1さいとしうえになったら、ふうちゃんと けっこんする?」
 子どもたちにプロポーズされたことは、これまで何度もあったけれど、今回の<MCMS_KKT_FUDO>の言葉には、ちょっと笑えた。どうやら他の子どもたちに、不動と<MCMS_KKT_NOBUKO>とでは歳の差がありすぎる、と言われたらしい。
 「ね、おかあさん、ふうちゃんが1さいとしうえになったら、おかあさんとけっこんできるよね!」
 念を押す不動の横で、<MCMS_KKT_ISSHIN>が一言。
 「ふうちゃんがおかあさんより1さい年上になったときには、おかあさんはもう、とっくに しんでるよ」
 「えっ! しんでるの?」
 すると、そこに<MCMS_KKT_HYUGA>が口を挟んできた。
 「死んでないよ! おばあさんになってるだけだよ! ねっ! おかあさん!」
 ・・・私は苦笑いするしかない。だって、ふうちゃんが私より1歳年上の53歳になっている頃には、私は99歳! 生きているかどうかは少々微妙??・・・

 自分の寿命があとどのくらいあるのか、なんて、私にはもちろんわからないけれど、わかっているのは、23歳の<MCMS_KKT_HIDETOMO2>と過ごす時間よりも、5歳の不動と過ごす時間の方が、確実に18年は短い、ということ。
 そのことだけを考えると、不動がちょっと可哀想という気持ちになる。
 可哀想な気持ちになるのは、時間のことだけではない。
 長男を育てていた頃は、私も<MCMS_KKT_EIJI2>も30代前半。子どもたちと一緒に飛び回ったり、駆け回ったりしていた。
 50代の今の私たち夫婦には、さすがにその頃の元気はない。上の子どもたちにしていたのと同じことを、下の子にはしてやれていない、というのも現実だ。

・・・でも、時間は短くても、若さは失っても、それを補う何かが、きっとある、とも思っている。
 歳を重ねた私は、若かった頃よりもっと忍耐強く、もっと愛情深く、もっと広い視野を持って子どもに接することが出来るんじゃないかと思う。
 もう一つ。不動にとって、兄弟の存在はとても大きい。
 お兄ちゃん、お姉ちゃんたちの愛情を豊かに受けて、伸び伸びと育っている不動を見ていると、私と不動が過ごす時間の短さを、兄や姉たちの愛情がいかに補ってくれているか、
強く感じるのだ。
 出来ないことはいっぱいあるけれど、出来ることもいっぱいあるはず。だから私は、家族の助けも借りながら、今の私に出来ることを、精一杯、心を込めて、やっていくしかない。

 「ねえ、おかあさん! ふうちゃんといっしんくんと、どっちとけっこんしたい?」
 不動がまだ言っている。
 私は、いじらしい不動をぎゅうっと抱きしめた。
 「ふうちゃん、お母さんはね、ふうちゃんみたいに可愛い子のお母さんでいられることが、すっごく嬉しいの。だから、結婚するんじゃなくて、このままふうちゃんのお母さんでいたいなぁ! だって、お母さんは、とっても、とっても幸せなんだもん」
 「ふうちゃんも、しあわせだよ」

 「あっ、ふうちゃんだけ抱っこ、ずるーい!」
 一心が、日向が、<MCMS_KKT_TAIGA>が、次々にやってきた。
 「順番、順番!」 私は大きく両手を広げる。

 「お父さんも!」
 えっ!?
 どさくさにまぎれて夫がやってきた。
 子どもたちが言う。
 「おとうさんもならんで! じゅんばん、じゅんばん!」

 (笑)(笑)(笑)

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