日替わりコラム

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ねぇ、<MCMS_KKT_NOBUKO3>、ハムスター飼ってもいい?」という<MCMS_KKT_HYUGA>の問いかけに、私よりも早く答えたのは、<MCMS_KKT_SHUE>と<MCMS_KKT_TAIGA>の方だった。
「無理、無理、絶対無理!!」
「なんで?」と尋ねる日向に向かって、二人は口々に言った。
「だって、ひゅうちゃんはペルの世話、ちっともしないじゃない!散歩も掃除も、種恵ちゃんばっかり!」
「そうだよ!かぶと虫の世話もしなくて、たいちゃんばっかりが世話したし!」
そんな二人に対して、日向は口をとがらせる。
「今度はするもん!」
「しないって!」
「するもん!」
言い争いが始まった。
「ひゅうちゃんにハムスターなんて絶対無理!」
「無理じゃないもん!」
「できないよ!」
「できるもん!」
「しないって!」
「する!」
「できないよ!」
「できる!」

「ねぇ、お母さん、いいでしょう?」と日向が懇願し、
「ねぇ、お母さん、無理だよね!」と種恵と大我が同意を求める。
うーん。
困ったなあ・・・。

私は『絶対、無理』という言葉は使ってはいけないと、基本的には考えている。
それまでどんなに実績がなくて、信用がなくても、次に頑張らないとは限らないからだ。それまでのことで判断して、無理!ダメ!と決め付けたら、その子の可能性を摘み取ってしまうと思うのだ。
チャレンジする機会は、何度でも、何度でも、与え続けたいと思っている。
たとえ、失敗するに違いないとわかっていたとしても、させないでいることよりも、実際にやらせて、失敗から学ばせた方がいい場合もたくさんある。
経験はすばらしい教師だからだ。

とは言っても、子どもがしたいということを、全部させていいと思っている訳では、もちろんない。
人生にはしなくていい経験、してはならない経験もある。
子どもたちに、どこまでやらせていいか、その判断は時に難しい。

さて、今回のハムスターの件、どうしたらいいものか?・・・
日向と話してみることにした。
「ねぇ、ひゅうちゃん、ひゅうちゃんは、どうして、ハムスターを飼いたいと思ったの?」
「かわいいから」
「うーん、ハムスターはかわいいけど、かわいいだけで生き物を飼うことはできないんだよ。ちゃんとお世話しないといけないんだから」
「するよ!」
「じゃ、ひゅうちゃんは、どんなお世話をしないといけないか知ってるの?」
「・・・・」
「ハムスターを飼うためには、ゲージとか、何をどれくらい揃えないといけないのか、何を食べさせるのか、どんなお世話が必要なのか、温度とか光とか何に気をつけなければいけないのか・・・そんなことをちゃんと知っとかないといけないよ。お母さんはあまり知らないから、ひゅうちゃんがまず調べてみてごらん。よーく調べて、調べたことをお母さんに教えてよ。それからもう一度考えよう」
「うん、わかった」

日向は、『ハムスターの育て方』という本を借りて、読み始めた。
「無理だと思うよ」といい続ける種恵と大我にはこう言っておいた。
「お母さんも、ほんとは難しいと思ってる。でも、それでも、『絶対無理!』って言ったらいけないと思うんだ。それは、種恵ちゃんやたいちゃんが何かしたいと言う時だって同じだよ。これまでできなかったとしても、次もできないとは限らないもの。ちょっとでも可能性があるのなら、絶対無理とは言えないでしょ?」

後日、本とネットでハムスターについて調べた日向と、もう一度話し合った。結果として今回日向は、ハムスターを飼うことを断念した。
そして、その代わりに・・・ということで、もう少し飼いやすいものを一緒に検討し、結局“みどりガメ”を飼うことになった。

日向は今、「ウラタロス」こと、「ウラちゃん」の水槽の水を替え、甲羅を洗い、時々は日光浴とお散歩をさせながら、まずまずのお世話をしているようだ。

ちょっと心配なのは、今は数センチのかわいいウラちゃんも、やがて数十センチの亀サンに成長し、30年も生きるらしい、ということ。
ひゅうちゃん、大きくなっても、ちゃあんとお世話するんですよぉ。

「するって!」

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